第57回理学療法士国家試験に向けて国試勉強を始める前に、そもそも「理学療法士(PT)国家試験」ってどんなものなのか具体的に知りたい!そんなギモンにお答えします!

 

試験実施日は?

筆記試験日:令和4年(2022年)2月中旬の日曜日

 

理学療法士国家試験は,例年2月中旬の日曜日に実施されています.

※重度視力障害者向けの,口述試験及び実技試験は,例年その翌日に実施されています.

 

試験会場は?

第57回の会場は,厚労省のHPで案内されますので,改めてご確認ください.

第56回の筆記試験は,「北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県及び沖縄県」で実施されました.

※重度視力障害者向けの,口述試験及び実技試験は,東京都のみで実施される予定です.

 

当日の流れは?

PT・OT共通問題が100問と,PT専門問題が100問,計200問が出題されます.

第56回は,以下のように午前・午後にわたって実施されました.

PT専門問題 PT・OT共通問題
午前 9:50~12:30(160分) 50問 50問
午後 14:20~17:00(160分) 50問 50問

※PT専門問題の冒頭20問ずつ(計40問)が,実地問題(配点3点).

 

出題基準は?

厚生労働省が発表する「理学療法士作業療法士国家試験出題基準」に基づいて出題されます。

 

出題形式は?

多くが5肢択一ですが,一部,5肢択二(X(2)問題)も含まれます.

また問題の題材として,画像や表,症例が用いられることもあります.

 

問題の種類は?

①一般問題

一般問題1問1点で,160問(=計160点)出題されます.

 

②実地問題

実地問題1問3点で,40問(=計120点)出題されます.

具体的にはPT専門問題のうち,午前・午後それぞれ冒頭20問ずつが実地問題になっています.

 

なお,実地問題のみの合格点も設定されていますので,対策を怠らないようにしましょう.
(第56回は,実地問題117点中,41点以上が合格点(PT).)

たとえ総合点が合格ラインだとしても,実地問題の点数が足りずに落ちてしまう,なんてこともありえます.

 

理学療法士国家試験の合格状況とボーダーラインの推移

第56回理学療法士国家試験の合格率・ボーダーラインは?

受験者数  11,946人(昨年比-337人)
合格者数 9,434人(昨年比-1174人)
合格率 79.0%(現役生:86.4%
合格基準点
(一般+実地)
275点中165点以上※1
合格基準点
(実地問題のみ)
117点中41点以上※1

※1…一部の問題は採点除外となっています.(厚労省発表

上記の表のように、この数年の合格率は80~90%付近で推移しています。
なおこちらは全受験者の合格率で、新卒受験生のみでは毎年90%程度と上昇します。

 

 

いかがでしたか?理学療法士(PT)の国家試験についてイメージできたでしょうか.

国試の概要がつかめたら,早速,過去問の演習に取り組んでいきましょう.

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