第61回作業療法士国家試験に向けて国試勉強を始める前に、そもそも「作業療法士(OT)国家試験」ってどんなものなのか具体的に知りたい!そんなギモンにお答えします!

 

試験実施日は?

筆記試験日:2月下旬の予定

第61回作業療法士国家試験日は、現在未定ですが、例年どおりであれば2月下旬に実施される見込みです。※前年試験日 2025年2月24日(月)
(詳しくは厚労省のWEBサイトもご覧ください。)

※重度視力障害者向けの、口述試験及び実技試験は、翌日の実施となります。

 

試験会場は?

北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県及び沖縄県」で実施される予定です。詳しくは厚労省のWEBサイトをご覧ください。

※重度視力障害者向けの、口述試験及び実技試験は、東京都のみで実施予定です。

 

合格者の発表日は?

現在未定ですが、例年どおりであれば3月下旬に、厚労省のWEBサイトで発表される予定です。※前年発表日 2025年3月21日(金)午後2時

当日の流れは?

第60回は、以下のように午前・午後にわたって実施されました。

OT専門問題 PT・OT共通問題
午前 9:50~12:30(160分) 50問 50問
午後 14:20~17:00(160分) 50問 50問

※OT専門問題の冒頭20問ずつ(計40問)が、実地問題(配点3点)。

 

問題数と内訳

PT・OT共通問題が100問と、OT専門問題が100問、計200問が出題されます。

 

 

出題基準は?

厚生労働省が発表する「理学療法士作業療法士国家試験出題基準」に基づいて出題されます。
(第59回から、新たに令和6年版の出題基準が適用されています。)

 

出題形式は?

多くが5肢択一ですが、一部、5肢択二(X(2)問題)も含まれます。

また問題の題材として、画像や表、症例が用いられることもあります。

 

問題の種類は?

①一般問題

一般問題1問1点で、160問(=計160点)出題されます。

 

②実地問題

実地問題1問3点で、40問(=計120点)出題されます。

具体的にはOT専門問題のうち、午前・午後それぞれ冒頭20問ずつが実地問題になっています。

 

なお、実地問題のみの合格点も設定されていますので、対策を怠らないようにしましょう。
(第60回は、実地問題120点中、43点以上が合格点(OT)。)

たとえ総合点が合格ラインだとしても、実地問題の点数が足りずに落ちてしまう、なんてこともありえます。

 

作業療法士国家試験の合格状況とボーダーラインの推移

第60回作業療法士国家試験の合格率・ボーダーラインは?

受験者数 5,693人(昨年比-43人)
合格者数 4,887人(昨年比+47人)
合格率 85.8%(現役生:92.5%
合格基準点
(一般+実地)
279点中168点以上※1
合格基準点
(実地問題のみ)
120点中43点以上

※1…一部の問題は採点除外となっています。(厚労省発表

 

過去の合格率は?

下記の折れ線グラフ(赤色)のように、この数年は80%付近で推移しています。
なおこちらは全受験者の合格率で、新卒受験生のみでは毎年90%程度と上昇します。

 

いかがでしたか?作業療法士(OT)の国家試験についてイメージできたでしょうか。

国試の概要がつかめたら、早速、過去問の演習に取り組んでいきましょう。

 

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