第58回作業療法士国家試験に向けて国試勉強を始める前に、そもそも「作業療法士(OT)国家試験」ってどんなものなのか具体的に知りたい!そんなギモンにお答えします!

 

試験実施日は?

筆記試験日:令和5年(2023年)2月中旬の日曜日

 

作業療法士国家試験は、例年2月中旬の日曜日に実施されています。

第58回作業療法士国家試験は、令和5年(2023年)2月中旬の日曜日に筆記試験が実施される見込みです。
(例年9月に厚労省のWEBサイトで発表されています。)

※重度視力障害者向けの、口述試験及び実技試験は、例年翌日に実施されています。

 

試験会場は?

例年、「北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県及び沖縄県」で実施されています。詳しくは厚労省のWEBサイトをご覧ください。

※重度視力障害者向けの、口述試験及び実技試験は、東京都のみで実施される見込みです。

 

合格者の発表日は?

例年3月下旬に、厚労省のWEBサイトで発表されています。

 

当日の流れは?

第57回は、以下のように午前・午後にわたって実施されました。

OT専門問題 PT・OT共通問題
午前 9:50~12:30(160分) 50問 50問
午後 14:20~17:00(160分) 50問 50問

※OT専門問題の冒頭20問ずつ(計40問)が、実地問題(配点3点)。

 

問題数と内訳

PT・OT共通問題が100問と、OT専門問題が100問、計200問が出題されます。

 

 

出題基準は?

厚生労働省が発表する「理学療法士作業療法士国家試験出題基準」に基づいて出題されます。

 

出題形式は?

多くが5肢択一ですが、一部、5肢択二(X(2)問題)も含まれます。

また問題の題材として、画像や表、症例が用いられることもあります。

 

問題の種類は?

①一般問題

一般問題1問1点で、160問(=計160点)出題されます。

 

②実地問題

実地問題1問3点で、40問(=計120点)出題されます。

具体的にはOT専門問題のうち、午前・午後それぞれ冒頭20問ずつが実地問題になっています。

 

なお、実地問題のみの合格点も設定されていますので、対策を怠らないようにしましょう。
(第57回は、実地問題117点中、41点以上が合格点(OT)。)

たとえ総合点が合格ラインだとしても、実地問題の点数が足りずに落ちてしまう、なんてこともありえます。

 

作業療法士国家試験の合格状況とボーダーラインの推移

第57回作業療法士国家試験の合格率・ボーダーラインは?

受験者数 5,723人(昨年比+174人)
合格者数 4,608人(昨年比+98人)
合格率 80.5%(現役生:88.7%
合格基準点
(一般+実地)
275点中165点以上※1
合格基準点
(実地問題のみ)
117点中41点以上※1

※1…一部の問題は採点除外となっています。(厚労省発表

 

過去の合格率は?

下記の折れ線グラフ(赤色)のように、この数年は80%付近で推移しています。
なおこちらは全受験者の合格率で、新卒受験生のみでは毎年90%程度と上昇します。

 

いかがでしたか?作業療法士(OT)の国家試験についてイメージできたでしょうか。

国試の概要がつかめたら、早速、過去問の演習に取り組んでいきましょう。

『クエスチョン・バンク』シリーズは、わかりやすい解説と、豊富なイラストが特徴で、受験生にもっとも支持されている過去問です。ぜひチェックしてみてくださいね。