科目別分析シリーズ②
PT・OT国試の共通問題では「A 解剖学」「B 生理学・病理学」が2大頻出ジャンルです。
では「A 解剖学」の中でも、特に ”出やすいテーマ” は何でしょうか?
効率的な国試対策のために、今回は「A 解剖学」内での頻出テーマをご紹介していきます。
「A 解剖学」の頻出テーマは?
真っ先に押さえておきたい【中枢神経系】【神経支配と筋】
「A 解剖学」の過去問で最頻出だったのが、【中枢神経系】【神経支配と筋】といった神経系のテーマ、そして【遺伝子・細胞小器官】でした。
(上記グラフは、過去10年分の国試過去問を分析したものです。)
【中枢神経系】をテーマとした問題
【中枢神経系】をテーマとした問題ですが、大脳皮質・辺縁系・基底核などまんべんなく出題されていました。
▲実際に出題された、近年の問題例。
(第58回国試 午後問題54番、『クエスチョン・バンク2025』(共通問題編)P.18より引用)
【神経支配と筋】をテーマとした問題
【神経支配と筋】をテーマとした問題では、
- 筋肉の神経支配
- 腕神経叢
- 二重神経支配
に関する出題例が多かったです。また神経障害など疾患の理解も必要なので、しっかりまとめておきましょう。
▲実際に出題された、近年の問題例。
(第59回国試 午後問題56番、『クエスチョン・バンク2025』(共通問題編)P.101より引用)
【遺伝子・細胞小器官】をテーマとした問題
近年は【遺伝子・細胞小器官】をテーマとした出題(特に遺伝情報伝達の問題)も多くなっています。
▲実際に出題された、近年の問題例。
(第59回国試 午前問題51番、『クエスチョン・バンク2025』(共通問題編)P.132より引用)
また他章とのかかわりで言うと、特に「B 生理学」を学習する際、細胞の機能からつながる話が多いため、その意味でもA章では細胞小器官についてマスターしておく必要があります。
解剖学はすべてのベース! 全体的な対策を目指そう
「A 解剖学」内での頻出テーマをご紹介しました。
国試対策のスタートでは、【中枢神経系】【神経支配と筋】といった大脳・神経系のテーマ、そして【遺伝子・細胞小器官】から手をつけると、効率的な勉強につながります。
PT・OT国試 科目別アドバイス - 共通問題「A 解剖学」編
- 【中枢神経系】【神経支配と筋】など大脳・神経系が最頻出!
- B章「生理・病理学」とのつながりを考えて、【遺伝子・細胞小器官】もしっかりマスターしておこう!
- とはいえ全体から見れば、他のテーマもよく出るので、最終的には全体をしっかり理解する必要がある。
- 勉強の際はイラストを活用して、位置関係や機能の知識と組み合わせて理解しよう!
(単語の丸暗記はNG!)
解剖生理については、今回取り上げなかった他のテーマも疎かにしてはいけません。
というのも、解剖学全体が頻出ジャンルだからです。
解剖学は、他科目や専門問題などの基礎にもなっていますから、最終的には解剖学の全体をしっかり理解していきましょう!
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最新版の『QB2025』シリーズは、共通編に続き、9月にPT専門問題編、10月にOT専門問題編も発行されました。
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