突然ですが、PT・OT国家試験の特徴とは何か、ご存知でしょうか?
その答えを、以下のグラフから読み取ることができます。
(厚生労働省発表のデータより作成)
PT・OT国試の最大の特徴。それは
「合格率が高い試験である」
ということです。
PT・OT国試の合格率は約8割。(ちなみに現役生に限れば、合格率はなんと約9割!)
「10人に8人が受かる」という試験であることから、その合格のためのポイントも導き出せます。
すなわち、
「みんなと同じ、王道の勉強法」
にしっかり取り組むということです。
また,実際に受験生の得点分布を見てみても、満点を取っている人はほとんどいないということがわかります。
第59回国試ですと、多くの人が210点前後で合格していますから、このことからも
「みんなと同じ、王道の勉強法」
にしっかり取り組むことの重要性が窺えます。
そこでメディックメディアでは、最新の第59回国試を受験した1,000人規模の先輩たちにアンケートを実施して、
「みんなと同じ、王道の勉強法」が何かをリサーチしました。
この記事では、アンケートからわかった「王道の勉強法」を紹介します。
国試対策、みんなはどうやってスタートしたの?
学校での国試対策授業をきっかけにしている人が最多
(2024年2月 弊社実施の「合格予報」アンケートより。以下同じ)
※上記はPT受験生のデータですが、OT受験生もほぼ同傾向ですので、ぜひ本記事をご参考にしてくださいね。
まず国試対策をスタートしたきっかけを聞いてみたところ、
最も多かったのが「学校での国試対策授業」。
ついで、「模試」「実習が一段落した」といったきっかけが続きました。
冒頭にお話したように、PT・OTの国試対策においては、何か特殊なことをするよりも、まずは
「みんなと同じ、王道の勉強法」
を歩むことが大切です。
国試対策のスタートに際して言えば、周りの受験生と同じように、以下のような点を意識しておきましょう。
「国試対策の王道」 対策スタート編
- 学校での国試対策に乗り遅れず、国試対策をスタートする!
- 必ず模試を受けて、国試対策のペースメーカーにする!
(付け加えると、「学校での国試対策」「模試」をきっかけに国試対策をスタートした受験生の方が、合格率も高いです。)
おおよそ秋から国試対策が本格化する
具体的に「いつから国試対策を始めたか」というアンケートでは、おおよそ秋からスタートした受験生が多かったです。
ただし、実際には学校の国試対策スケジュールや実習・卒論など、学校によって違いがあるため、大まかに以下のように考えておくとよいのではないでしょうか。
「国試対策の王道」 勉強スケジュール編
- 秋から本格化する国試対策に乗り遅れないようにする!
(そのために、秋時点では専門分野の過去問も入手しておきましょう。)
国試対策って、何をすればいいの?
参考書『クエスチョン・バンク』での過去問演習が圧倒的
※上記はPT受験生のデータ。
OT受験生でもほぼ同傾向です。(全体の88%がQB利用/72%がQBメイン利用)
国試対策の王道を明らかにするために、利用した参考書を聞いてみたところ、
なんと90%近いPT・OT受験生が「QBを所持」していたことがわかりました。
▲QB(クエスチョン・バンク)シリーズ。共通+専門で、計2冊を使うことになる。
また、国試対策においていくつかの参考書を併用しているケースを想定し、
「メインの参考書」としてQBを利用した人の割合も調べてみました。
すると、全受験生のうち実に3人に2人がQBをメインの参考書として利用していたことが明らかになりました。
QBをしっかり活用することが、まさに合格するための
「みんなと同じ、王道の勉強法」
そのものだということですね。
ちなみに、アンケートで具体的に「QBのよかった点」を聞いたところ、
「イラストが多く理解しやすく、印象に残りやすい」
「解説が分かりやすい」
「類似問題がまとめられているので、過去問の出題されやすいポイントが分かりやすい」
「1問1問○×の根拠がわかる。だから択二形式(2つ正解を選ぶ問題)対策もできる」
といった点が挙げられていました。
「QB3周」が国試対策の目安
QBで過去問演習をするとして、1冊ひと通り解き終われば十分でしょうか?
もちろんそんなことはありません。何周もして、内容をしっかり自分のものにすることが肝心です。
具体的に「QBを何周したか」を聞いてみても、やはり「半分以上の人がQBを2,3周以上している」ということでした。
たとえば国試本番までに「QBを3周する」ことを一つの目安にすると、
国試対策のイメージやペース感も掴みやすいのではないでしょうか。
「国試対策の王道」 QBの使い方編
- 1周して終わりではなく、「QB3周」を目標に取り組む!
(3周目は間違えた問題・苦手分野だけ、といった工夫もOK)
ちなみに到達レベルでいうと、「なぜその選択肢が正解か(誤答か)」を説明できるくらいまで繰り返すことが理想です。選択肢解説を中心に、しっかり読み込んでいきましょう。
国試対策で利用したSNSは?
X(旧Twitter),Instagramでの情報収集が最多
国試対策においてSNSを活用している受験生も多かったです。
なかでもX(旧Twitter)・Instagramでの情報収集が最多でした。
メディックメディアの公式SNSでも、国試対策に役立つ情報をお届けしていますので、
お見逃しの無いよう、ぜひフォローをお願いします!
いかがでしたか? 約8割という高い合格率のPT・OT国試に合格するための
「みんなと同じ、王道の勉強法」
をしっかりチェックできたでしょうか。
記事中でも取り上げた『クエスチョン・バンク』シリーズは、わかりやすい解説と、豊富なイラストが特徴で、受験生にもっとも支持されている過去問です。
国試本番に向け、ぜひ活用していってくださいね。