みなさんこんにちは、メディックメディア編集部です。

PT・OT国試まであとわずか。本番に向けてラストスパートをかけている時期かと思います。
そんな全国の受験生のみなさんから、メディックメディアにPT・OT国試のお悩みが集まっています。

そこで今回は、アンケートで多かった「PT・OT国試直前期のお悩み」にお答えしたいと思います。

 

国試勉強のお悩み①「去年から出題基準が変わったって聞いたけど、大丈夫かな…?」

「新カリキュラムの内容って、国試にどのように・どんなレベルで出てくるのか、不安です!」

ご存知の通り、前回の第59回(2024年)PT・OT国試から、あらたに『令和6年版』出題基準が適用されています。

アンケートでは、この出題基準改訂に対して不安を感じる人が多かったです。

【Q】国試対策に関して、いま知りたいことや不安に感じていることを教えてください。

→「新しい出題基準で、どんな問題が出るかが不安です。」
→「出題基準の改訂によって、合格率が下がるのではないかと不安。」
→「新出題基準に切り替わったタイミングなので、どんな問題が出題されるか分からず不安です。」

 

出題基準が変わっても、結局は過去問演習がメイン!

出題基準の改訂は、そもそも養成校でのカリキュラム改正(リンク:厚生労働省)にともなうもので、すでに新カリキュラムにのっとった授業が各養成校で実施されています。
(新卒生の皆さんは、すでに学校で新出題基準用の授業を受けてきたことになります。)

また出題基準の具体的な変更点を見ても、一部の新設テーマ(地域包括ケアシステムなど)については出題が予想されますが、一方で単純な項目の入れ替えにすぎない変更点もあり、改訂のコンセプトとして

「全体がガラッと内容が変わった」わけではない

と言えます。

実際、出題基準の大半はこれまでと同じ内容であるため、やはり過去問演習を中心に取り組んでいくことが国試対策の基本となります。

出題基準改訂に関するチェックポイント

  • 出題基準の大半は、これまでと同じ内容
  • 過去問演習を中心に取り組んでいくことが国試対策の基本。

なお具体的な改定内容にご興味のある方は、以下の教員向け記事もご活用ください。

 

国試勉強のお悩み②「なにから手を付けたらいいのかわからない!」

「なにから手をつければいいか、どう勉強すればいいかわからず不安です。」

アンケートで最も多かったのは、勉強方法に関する不安でした。

【Q】国試対策に関して、いま知りたいことや不安に感じていることを教えてください。

→「勉強効率の悪さに不安を感じています。」
→「どれだけ勉強をやっても、合格できるか不安と隣り合わせです。」
→「みんながどれぐらい勉強してるのかわかりません。

不安なお気持ちお察しします。
とくに直前期は「本当に今のままでいいのか」という気持ちがつきまといますよね。

 

模試を活用して、「苦手な単元」「自分だけミスしている問題」を探そう!

まず大切なことは、自分の状況を知ることです。そのために模試を活用しましょう。以下をチェックしてみましょう。

模試のチェックポイント

  • 自分が苦手な科目は何か?
  • 周りの正答率が高いのに、ミスしてしまっている問題はないか?

 

国試の範囲は膨大です。しかし、国試は満点を取らなくても合格できます
(前回の59回国試では、60%程度の問題を得点すれば合格できました。)

そして国試は合格率が約80%の試験です。つまり、他の受験生と同じような問題が
解けていれば、同じ程度の点数が取れていれば合格できると考えられます。

だからこそ、「多くの受験生が解けた問題/正答率の高い問題」は解けるように
ならなければいけません。また極端に苦手な科目があると、そこでみんなと差がついてしまう可能性もあります。

ということで、最初は模試で

  • 苦手な科目
  • 周りの正答率が高いのに、ミスしてしまっている問題

を把握して、こうした科目・問題から手をつけるのがよいでしょう。

 

解剖・生理はあらゆる分野のベース!

なお留意点ですが、苦手科目が「専門問題」の範囲である場合には、その範囲だけ丸暗記しても効果が低いかもしれません。

いまいちど解剖・生理などの基礎が頭に入っているかチェックしておきましょう。

実際、全国の養成校で指導にあたっておられる先生方も、「基礎(解剖・生理など)が専門対策につながる」とおっしゃることが多いです。

 

選択肢ごとに「○」「×」の理由を説明できればOK

さて具体的な勉強方法としては、基本知識を確認・暗記した後、過去問を解いていくという流れになります。

過去問演習でオススメなのは、各選択肢がなぜ◯なのか(×なのか)、その理由を説明できるか確かめてみることです。

根拠に根付いて正解を選べている場合は、しっかり知識が身についていると言えます。
逆に、なんとなくで選んでいる場合は、根拠があやふやな可能性があります。問題集の解説をしっかり読んで、解答の根拠をインプットするのがよいでしょう。

「答えが合っていた!」だけで満足していませんか?

  • 正答肢 → なぜ「○」なのか?
  • 誤答肢 → なぜ「×」なのか?

理由をきちんと説明できるまで、解説を読み込みましょう。

 

QBシリーズでは、すべての選択肢ごとに「○の理由」「×の理由」が記載されています。

これらを自分の口で説明できるまで覚えていくと、模試や国試本番の得点力につながっていきますよ。

実際、QBの内容を完璧にすることで、国試本番でも9割得点することが可能だという検証結果も出ています。安心して取り組んでくださいね。

 

最新版の『QB2025』シリーズは、共通編に続き、9月にPT専門問題編、10月にOT専門問題編も発行されました

ぜひ皆さんの国試対策にお役立てくださいね。

  

 

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