合格者と不合格者を徹底分析! 「合否を分けた問題」とは?
メディックメディアでは毎年受験生の皆さまにご利用いただいております「メディックメディアの合格予報」の回答データで
国家試験の分析をしております。
今回はそのデータをもとに、第59回国家試験において、
どの問題が「合否を分けた問題」だったのか?
を解説していきます.合否を分けた問題は編集部が独自に選定したものですが,
ひとことで言うと合格者の正答率が高いのに不合格者の正答率が低い問題のことです.
第59回国試で「合否を分けた問題」はどれ?
結論から申し上げますと,第59回国試では,以下の問題が特に「合否を分けた問題」と分析されました.
共通問題で「合否を分けた問題」は?
→午前54、57、71、72、92番 / 午後55、58、70、73、75、96番
PT専門問題で「合否を分けた問題」は?
→午前15、24、28、38番 / 午後4、9、18、41番
OT専門問題で「合否を分けた問題」は?
→午前2、4、5、21、25、28、35、48番 / 午後10、14、24、25、28、44番
たとえば「ギリギリ不合格だったPT受験生」を分析しますと,
実は279点中141点分は正解できていたことがわかります.
第59回国試の合格最低点は168点なので,かなり惜しいですね.
そこで,もし冒頭の「合否を分けた問題」(27点分)を正解できていれば,
合格最低点の168点に到達することができた…ということになります.
※なお27点分の問題をピックアップする基準は,正解しやすい順,すなわち合格者の正答率が高い順です.
つまりある問題について,もし合格者正答率が高ければ,不合格者でも(対策すれば)正解できるようになりやすい,と想定しています.
1問3点の実地問題は落とせない!
このように,合格まであと一歩必要な「合否を分けた問題」を考えたとき,
見過ごせないのは「実地問題」の重要性です.
試しに,先ほどお見せした「合否を分けた問題」のうち,実地問題に青下線を付してみました.
共通問題で「合否を分けた問題」は?
→午前54、57、71、72、92番 / 午後55、58、70、73、75、96番
PT専門問題で「合否を分けた問題」は?
→午前15、24、28、38番 / 午後4、9、18、41番
(実地問題のみで,3点×4 = 12点分!)
OT専門問題で「合否を分けた問題」は?
→午前2、4、5、21、25、28、35、48番 / 午後10、14、24、25、28、44番
(実地問題のみで,3点×5 = 15点分!)
「合格まであと27点必要…!」と考えた時,これら実地問題の配点(1問3点!)は,
非常に大きなインパクトを持っていることがわかります.
それでは,高配点の実地問題を攻略するためには,どのような対策を心がければよいのでしょうか?
次回の記事では,さらに詳しく「実地問題」の分析をしてまいります.
(『国試分析記事②』に続きます)
国試分析記事② 実地問題では画像問題対策が重要!
https://ptot.medicmedia.com/teacher-post/2024/12/1901/