第60回理学療法士国家試験に向けて国試勉強を始める前に、そもそも「理学療法士(PT)国家試験」ってどんなものなのか具体的に知りたい!そんなギモンにお答えします!
試験実施日は?
第60回理学療法士国家試験は、令和7年(2025年)2月24日に筆記試験が実施されます。
(詳しくは厚労省のWEBサイトもご覧ください。)
※重度視力障害者向けの、口述試験及び実技試験は、翌日の実施となります。
試験会場は?
「北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県及び沖縄県」で実施される予定です。詳しくは厚労省のWEBサイトをご覧ください。
※重度視力障害者向けの、口述試験及び実技試験は、東京都のみで実施予定です。
合格者の発表日は?
令和7年(2025年)3月21日(金)午後2時に、厚労省のWEBサイトで発表される予定です。
当日の流れは?
第59回は、以下のように午前・午後にわたって実施されました。
PT専門問題 | PT・OT共通問題 | |
午前 9:50~12:30(160分) | 50問 | 50問 |
午後 14:20~17:00(160分) | 50問 | 50問 |
※PT専門問題の冒頭20問ずつ(計40問)が、実地問題(配点3点)。
問題数と内訳
PT・OT共通問題が100問と、PT専門問題が100問、計200問が出題されます。
出題基準は?
厚生労働省が発表する「理学療法士作業療法士国家試験出題基準」に基づいて出題されます。
(第59回から、新たに令和6年版の出題基準が適用されています。)
出題形式は?
多くが5肢択一ですが、一部、5肢択二(X(2)問題)も含まれます。
また問題の題材として、画像や表、症例が用いられることもあります。
問題の種類は?
①一般問題
一般問題は1問1点で、160問(=計160点)出題されます。
②実地問題
実地問題は1問3点で、40問(=計120点)出題されます。
具体的にはPT専門問題のうち、午前・午後それぞれ冒頭20問ずつが実地問題になっています。
なお、実地問題のみの合格点も設定されていますので、対策を怠らないようにしましょう。
(第59回は、実地問題120点中、43点以上が合格点(PT)。)
たとえ総合点が合格ラインだとしても、実地問題の点数が足りずに落ちてしまう、なんてこともありえます。
理学療法士国家試験の合格状況とボーダーラインの推移
第59回理学療法士国家試験の合格率・ボーダーラインは?
受験者数 | 12,629人 (昨年比-319人) |
---|---|
合格者数 | 11,282人(昨年比-30人) |
合格率 | 89.3%(現役生:95.3%) |
合格基準点 (一般+実地) |
279点中168点以上※1 |
合格基準点 (実地問題のみ) |
120点中43点以上 |
※1…一部の問題は採点除外となっています。(厚労省発表)
過去の合格率は?
下記の折れ線グラフ(赤色)のように、この数年は80~90%付近で推移しています。
なおこちらは全受験者の合格率で、新卒受験生のみでは毎年90%程度と上昇します。
いかがでしたか?理学療法士(PT)の国家試験についてイメージできたでしょうか。
国試の概要がつかめたら、早速、過去問の演習に取り組んでいきましょう。
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