科目別分析シリーズ⑧
OT国試。専門問題の頻出ジャンルと言えば…?
作業療法士の国試では、過去問の傾向を知ることで、より有利な国試対策ができます。
ということで今回は、過去10年分の国試過去問を分析し、OT専門問題で「よく出る科目」を調べてみました。
(OT専門問題180点中、概ね20点以上の出題が期待される科目を出題度「高」、概ね10点以上を出題度「中」とした)
「L 精神障害」がOT専門問題で圧倒的に出やすい!
過去10年分の国試過去問を分析しますと、特に
- 「L 精神障害」
が際立ってよく出題されています。
なかでも【統合失調症】【うつ病】が頻出
OT国試において最頻出である「L 精神障害」。
それでは「L 精神障害」の中でも特に出やすいテーマはどれでしょうか。分析結果がこちらです。
多様な障害の中でも、【統合失調症】【うつ病】が2大頻出テーマであることがわかりました。
それぞれ具体的な出題例・対策法をチェックしていきましょう。
【統合失調症】をテーマとした問題が出やすい!
【統合失調症】をテーマとした問題では、
- リスク因子
- 治療薬
- 評価
- リハビリテーション
- 心理教育
などが問われていました。なかでも、作業療法場面での対応が目立っています。
▲実際に出題された、近年の問題例。
(第54回国試 午前問題14番、『クエスチョン・バンク2023』(OT専門問題編)P.760より引用)
【うつ病】をテーマとした問題も頻出!
続いて【うつ病】をテーマとした問題では、
- 気質
- 症状
- 治療法
- 対応・指導
- 復職支援
などに加え、老年性うつ病・産後うつについても問われていました。
▲実際に出題された、近年の問題例。
(第55国試 午後問題17番、『クエスチョン・バンク2023』(OT専門問題編)P.772より引用)
なお『QB』本誌では、おさえておきたいポイントをイラストつきでまとめています。
『QB』のイラストも活用しながら、効率よく学習を進めていきましょう!
よく出るジャンルを知って、効率的に国試対策をしていこう!
これまでの記事でもお伝えしてきた通り、理学療法士の国家試験に合格するためのポイントは、
「みんなが解ける問題を、自分も確実に正解する」
ことです。
その意味では、どのジャンルも偏りなく勉強することが必要です。
しかし、対策の序盤では「L 精神疾患」を始めとしたよく出るジャンルから優先的に対策していくと、効率的な国試対策につながります。
さらに詳しい「出題テーマランキング」は、QB本誌でチェック!
最新版の『QB2023』シリーズでは、さらに、科目ごとによく出るテーマも掲載しています!
最新版の『QB2023』シリーズは、共通編に続き、10月6日にOT専門問題編が発行されました。
ぜひ皆さんの国試対策にお役立てくださいね。
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