科目別分析シリーズ②
PT・OT国試の共通問題では「A 解剖学」「B 生理学・病理学」が2大頻出ジャンルです。
では「A 解剖学」の中でも、特に ”出やすいテーマ” は何でしょうか?
効率的な国試対策のために、今回は「A 解剖学」内での頻出テーマをご紹介していきます。
「A 解剖学」の頻出テーマは?
真っ先に押さえておきたい【末梢神経】【大脳】
「A 解剖学」の過去問で最頻出だったのが、【神経支配と筋】【大脳】といった神経系のテーマ、そして【遺伝子・細胞小器官】でした。
(上記グラフは、過去10年分の国試過去問を分析したものです。)
【神経支配と筋】をテーマとした問題
【神経支配と筋】をテーマとした問題では、
- 筋肉の神経支配
- 腕神経叢
- 二重神経支配
に関する出題例が多かったです。また神経障害など疾患の理解も必要なので、しっかりまとめておきましょう。
▲実際に出題された、近年の問題例。
(第55回国試 午後問題54番、『クエスチョン・バンク2024』(共通問題編)P.106より引用)
【大脳】をテーマとした問題
【大脳】の解剖をテーマとした問題ですが、大脳皮質・辺縁系・基底核などまんべんなく出題されていました。
生理学的機能とセットで、部位を覚えていきましょう。
▲実際に出題された、近年の問題例。
(第55回国試 午後問題51番、『クエスチョン・バンク2024』(共通問題編)P.13より引用)
なお【脳神経】をテーマとした問題もしばしば出題されていますので、やはり神経系は解剖分野で真っ先に押さえておくべきだと言えます。
【遺伝子・細胞小器官】をテーマとした問題
近年は【遺伝子・細胞小器官】をテーマとした出題(特に遺伝情報伝達の問題)も多くなっています。
▲実際に出題された、近年の問題例。
(第57回国試 午後問題61番、『クエスチョン・バンク2024』(共通問題編)P.141より引用)
また他章とのかかわりで言うと、特に「B 生理学」を学習する際、細胞の機能からつながる話が多いため、その意味でもA章では細胞小器官についてマスターしておく必要があります。
解剖学はすべてのベース! 全体的な対策を目指そう
「A 解剖学」内での頻出テーマをご紹介しました。
国試対策のスタートでは、【末梢神経】【大脳】といった神経系のテーマ、そして【遺伝子・細胞小器官】から手をつけると、効率的な勉強につながります。
PT・OT国試 科目別アドバイス - 共通問題「A 解剖学」編
- 【末梢神経】【大脳】など神経系が最頻出!
- B章「生理・病理学」とのつながりを考えて、【遺伝子・細胞小器官】もしっかりマスターしておこう!
- とはいえ全体から見れば、他のテーマもよく出るので、最終的には全体をしっかり理解する必要がある。
- 勉強の際はイラストを活用して、位置関係や機能の知識と組み合わせて理解しよう!
(単語の丸暗記はNG!)
解剖生理については、今回取り上げなかった他のテーマも疎かにしてはいけません。
というのも、解剖学全体が頻出ジャンルだからです。
解剖学は、他科目や専門問題などの基礎にもなっていますから、最終的には解剖学の全体をしっかり理解していきましょう!
(おまけ情報:解剖生理以外ですと、
- I 整形外科学【脊髄損傷】
- H 精神医学【てんかん】【統合失調症】
- C 運動学(全体的に)
などが頻出です。)
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最新版の『QB2024』シリーズは、共通編に続き、9月にPT専門問題編、10月にOT専門問題編も発行されました。
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